ラテラルシンキング(水平思考)とは?
ラテラルシンキングとは
前提をなくして水平方向に発想を広げる思考方法
1967年にイギリスの医師であるエドワード・デボノが提唱した思考法で、別名を水平思考
あるいはラテラル思考
と呼ばれている。
ラテラルシンキングとロジカルシンキングの違い
ラテラルシンキングとロジカルシンキングは相互補完の関係にあり、組み合わせることで思考の幅も広がります。
ロジカルシンキングは
「前提」
↓
「推論」
↓
「結果」
という道筋をたどるため、ロジカルシンキングは垂直思考とも呼ばれ、既成概念を基に筋道を立てて深く掘り下げて考えるため、論理的に正しい結論は1つになります。
一方、ラテラルシンキングは既成概念にとらわれず、多角的な視野と発想で創造的な問題解決を測るため、「前提」に対して着目し前提そのものを覆す発想を生みます。
よって、ロジカルシンキングは「垂直思考
」
ラテラルシンキングは「水平思考
」
と呼ばれる。
ラテラルシンキング活用の場面
- 新たな方向性を見出しイノベーションを起こしたい場面
- 既存のプログラムやシステムを他の事業に役立てたい場合
- リスクを伴う可能性のある大きな売り上げを出す場合
主に、既存にあるプログラムやシステムを活用して新たな開発をする際に効果的です。
ラテラルシンキングの例題
例題:3人の子供に13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょうか?
・ 解答例1:オレンジを1人4個ずつと残りの1個を3等分に切り分けて与える ・解答例2:1人4個のオレンジの重量を計り、残りの1個を1人当たりの総重量が同じになるように切り分けて与える。 ・解答例3:オレンジをジュースにして3等分する ・解答例4:オレンジを1人4個ずつ分け、残り1つの種を植えて実ったオレンジを同じ数ずつ分ける
【出典】ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 木村尚義著
解答例の1・2は、前提条件を論理的に考えたロジカルシンキングを活用した考え方です。 一方、解答3・4は、オレンジそのものを使うと言う前提条件の発想から考え、自由な結論を導くことができます。
ラテラルシンキングについて学べる本
水平思考の世界/エドワード・デボノ
ラテラルシンキングの提唱者であるエドワード・デボノ本人による著です。 ロジカルシンキングの限界を軽々と乗り越える不可能を可能にする発明家の視点。絶体絶命と思われる状況でさえ、極めて自分に好都合な状況へと転換することができます。
3分でわかる ラテラル・シンキングの基本/山下 貴史
仕事にラテラルシンキングを取り入れたい人やトレーニング法を探している方におすすめ。
「ラテラル・シンキング」を誰でもできる方法に落とし込んで、1項目3分でわかりやすく解説した本書は、「考えること」を求められる20代~40代のビジネスパーソンに、新しい気づきを必ずやもたらすでしょう。
- 作者:山下 貴史
- 発売日: 2008/11/26
- メディア: 単行本